G12でST-E2を使った場合の同調
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PowerShot G12 で撮影モードがM(マニュアル露出)の時は、ST-E2を使ってEXストロボを同調させるには、ストロボ側がE-TTLになっていないと同調しません。
普段我々プロフェッショナルが使用する、
ストロボ側マニュアル発光では同調しません!
はあ、はあ・・・・(^u^;)
先日、そんなこたーねーだろ、って言われたので、ついムキになってます・・・・(^_^;)
ST-E2の話に行く前に、G12の外部ストロボ使用時の動作に言及しておきます。
G12の取説から。
赤枠で囲んだ部分の説明、イマイチ説明不足で誤解を生むと思うのですが、E-TTLになっていてもマニュアル発光のMと同じ、すなわち発光量が自動制御されないということです。
「カメラ側でストロボの発光量を設定すると」という記載が、「もし」という仮定の意味を含んでいるようにも受け取れますが、Mモードではマニュアル固定なので、自動的に設定されてしまうのです。
発光量は、ストロボがE-TTLの場合はカメラ側のメニューから、ストロボをMに切り替えればストロボ側からも、1/1〜1/128(580EXの場合)の範囲で調整できます。
調整は出来ますが、「調光」はされないので、一発目は発光量の適正値が分かりません。
1/1のままでフル発光、大オーバーという可能性大です。
そこで発光量や絞り値で適正になるように調整しなければいけないのですが、単体露出計でもないと適正値は分かりません。
光量調整、絞り調整して、撮ってみた画像で判断するしかないので、何度かテスト撮影が必要です。
またオートは何も効いていませんから、被写体との距離が変われば露出調整しなければなりません。
なんだってG12のMモードでは、E-TTL(自動調光)が効かない仕様なんでしょうね?
EOSの場合はフィルムカメラの時代から、カメラ側マニュアル、ストロボ側オートで設定した絞り値による発光量が制御されます。
私は普段カメラ直付けでストロボを使うときは、カメラ側はマニュアル露出です。
それがG12では出来ないとは、かな〜〜りびっくりです。
では、G12でカメラ側マニュアル、ストロボオートで使うにはどうしたら良いかというと、上の項目には出ていませんが、580EX IIの場合はオート外部調光(E)を設定することで対応できるようです。
この外部調光の設定は、ストロボのカスタムファンクションでも設定できますが、対応しているストロボとカメラなら、カメラ側のメニュー「外部ストロボ制御」からも設定できます。
私は580IIを買ったのが遅かったのでこの設定を使ったことがなかったのですが、今所有してるカメラのメニューにはどれも外部ストロボ制御の項目がありました。
でもG12のストロボ制御の設定項目には、何故か「ストロボカスタム機能設定」の項目がないので、外部調光の設定はカメラ側からは出来ません。
ストロボのカスタムファンクションで設定するしかありません。
設定すると、「オート外部調光」も「マニュアル外部調光」も使えるようになります。
オート外部調光の場合は、カメラの絞り値によって発光量が制御されます。
お〜、これでやっとカメラ側マニュアルでオート発光出来たぜ!って感じです。w
ただし、EOSならカメラ側で調光補正出来ますが、G12はカメラ側では出来ません。
カメラ側は発光量調整のバーはグレーアウト(発光量調整じゃなくて調光補正のバーじゃないと役に立たないけど)、調光補正はストロボ側でやることになります。
ということで、G12の外部ストロボ使用時の動作がEOSと同じではないこと、お分かりいただけたでしょうか?
カメラ側Mモード、外部ストロボ側E-TTLの場合、同調はしますが、調光はされません。
カメラの発光量制御に基づいた、マニュアル発光します。
カメラの設定が1/1の場合、フル発光します。
カメラ側がMモードなので、E-TTLになっていてもマニュアル発光固定です。
こないだST-E2をつけてストロボがE-TTLならMモードで発光するけれど、何故かオーバー・・・。
いつもの「調光補正」バーがあるかと思ったら、「発光量」の調整しかなかった・・・という謎をやっと理解しました。
つまりG12でMモードでストロボを使いたかったら、実用的にに使えるのは外部調光の出来るストロボを直付けにした場合だけかな?、ということです。
外部ストロボ直付けでもST-E2をつけた場合でも、Mモードでは発光量はカメラ側の制御になります。
ST-E2を使った場合のA:B制御は効かないようです。
同チャンネルのストロボが同じ量の発光制御になります。
露出は発光量の制御と、絞り値、感度などで行うことになります。
G12をP、Tv、Avなどのオートで使う場合は、外部ストロボの発光モードをオートに設定し、ストロボ側もE-TTLにしておけば、カメラ側で調光補正も使え、EOSライクな感じで使えます。
なのに何だってMモードだけはそうはいかないんだ・・・・・ぶつぶつ(`へ´)
G12を買った動機が、「仕事のサブ機に使えるのでは?」という目論見でした。
7Dをメインに持って行くとき、予備ボディーに60Dを入れていたのですが、それを軽量化したいという狙いです。
予備なので、万一メイン機が壊れたときの非常用ということで、実際G12で仕事をしようとは思っていないのですが、予備機にするにはEOSと同等の機能が必要です。
他社のミラーレス機なども考えたのですが、他社ではキヤノンのワイヤレスストロボシステムが動作しない。
ならばG12だったらいけるのではないか?そう思ったのでした。
私は普段は580EXIIを傘バン、580EXを天バン、ST-E2で同調させて撮ることが多いのですが、その場合、ストロボ側はマニュアル発光、適当に光量設定をして、あとは撮ってみて絞りかストロボ発光量調整をして露出を合わせています。
ST-E2を使い始めた最初の頃は、ストロボ側もE-TTLのままにしていました。
露光量制御はカメラ側からの調光補正で行えば、まあなんとかなります。
でもE-TTLだと背景の明るさの関係などで、時にかなり補正値を上げないと被写体が適正にならなかったり、動作が一定でないので制御しにくいのです。
また、人物の場合、着ている服が明るい色か暗い色かでも調光補正量が変わりますし、発光ごとに微妙に露光量が変わったりして、後で揃えるのに手間がかかります。
そこで皆さんマニュアル発光で使っているというのを知り、私もマニュアルで使うことにしました。
その場合はカットごとに明るさがばらけたりしないので、後処理が楽です。
ということで、EOSでやってる設定をそのままG12でも出来るかな?と思ったら思わぬ落とし穴が・・・・。
orz
G12を買ってすぐ、現場でST-E2をつけてテストしてみたのですが、同調しなかったので途端に気分がブルーになりました。・・・・(~_~;)
ま、ストロボをマニュアル発光で使うなら、EXストロボとかST-E2じゃなくてもいいんですけどね。www
ま〜〜、
G12はそこそこ気に入ってますよ、お散歩カメラとして。w
長文全部読んだ方、お疲れ様でした。
追記)
自分でもよく分からなくなってきましたが・・・・(^_^;)
考えてみると、ストロボは個々にマニュアル発光させている場合、ST-E2は単なる同調トリガーの役をしているだけです。
カメラ側からの発光量調整は出来ないので、撮ってみて明るかったり暗かったりした場合、絞り値で調整するのがイヤだったらストロボのところまで行って、プラスマイナスの調整をしなければなりません。
なんもインテリジェンスなところありません。
同調が赤外線で出来るという以外、きわめてプリミティブです。w
それからすると、カメラ側からマニュアル発光量を制御できるのって、使いようによっては優れものか・・・・。
EOSの場合だと、ST-E2をつけている時のストロボ制御設定は、E-TTL IIが固定でグレーアウトしてます。
発光量の制御は調光補正で出来ますが、これはTTLで測った明るさを元に調整されるので、ストロボのマニュアル発光量を固定にするのとは違います。
被写体の反射率によって発光量が変わります。
そっか〜〜、
これが組長が言っていた、ST-E2ではスレーブ側のマニュアル発光量調整が出来ないってことか・・・。
やっと話の本筋を飲み込めた感じが・・・・(^_^;)
その意味では、G12にST-E2をつけた場合は、スレーブストロボのマニュアル発光量を制御できて優れものかも。w
でもG12はあくまで予備機ですんで・・・・(^_^;)
予備機を出した途端に、今の設定から頭を切り換えなければいけないのでは、咄嗟の対応は無理だろうな・・・・(^_^;)
ふむ。
今回G12ではマニュアル発光量のいつもの感じでは使えて、あっても使わないオート発光が使えないってことですよね?(だったら良し)
なんか、マニュアル読み込んでるっていうから、期待していた。このネタなんだかんだ、期待以上でっせ!
>Mモードでは、E-TTLが効かない仕様なんでしょうね?
この文章はおかしくない? E-TTLはカメラ側の制御と一体のものでは、ならば、MでE-TTLが働くことの方がおかしいといえませんか?
よくわかってないので変な突っ込みかもしれませんけど。
>ST-E2で個々のEXストロボをマニュアル発光量ができないってことですね?
違います。
発光量の制御は出来ます。
ストロボがE-TTLになっていれば、G12側から発光量の制御は出来ます。
カメラ側から制御できるので、ある意味便利です。
でもストロボが2台あると2台同じ光量調整になります。
AB設定して比率を変えても反映されません。
というより、MではMにしていることが多いので。便利だな〜って今更。でも不便なときもあるね。スタジオストロボとの併用など。
すみません、テーマから外れた話で^^;
もしやもしやに・・・?
と思いましたが、
まさか、まさかと思ったら・・・・
マジでしたか。w(^_^;)
ま〜、使わない機能は、案外知らないもんですね。
でも、ニコンのコマンダー付けたときとか、カメラのストロボで同調するときって、露出のモードはいつも何だったのですか?
M以外、考えられないのですけど・・・・。
Avで同調速度固定とかですか?
>MではMにしていることが多い
って、ストロボ側もMですか?
マニュアル発光量調整?
それで一発で適正露光出せたら、神ですね。w
なお、マクロに関しては倍率が決まるとマニュアルでもほとんどいけます。このくらいの大きさならF16でこの距離って感でいけます。
しかし8割は自動ですけど。
つまり純正ではほとんどオートですね(カメラもストロボも)。マニュアルはマクロ用に用いる小さいサンパックなど。
(うっかり○○さまと書くところだった・・・(^_^;))
確かにMモードではプリ発光しないようです。
てか、E-TTLの自動調光は動作しませんし。
なのに外部ストロボ設定は、E-TTLにしておかないといけないというのが、誤解の元ですよね。
P、Tv、Avでは、パパッと発光しているので、プリ発光が分かります。
てか、今気がつきましたけど、一眼レフの場合は本発光時はブラックアウトして見えていないので、ファインダー覗いていると一度しか発光してないように感じるのでしょうね。
プリ発光がファインダー内で見えることはよくありますが。
ということは、E-TTLの時って、マニュアル発光に比べて発光のタイムラグが若干大きいということになるのでしょうか?
やっぱ、E-TTLよりマニュアルで使った方がいいかな?
それでもタイミング合わなくて目つぶりが多かったりしますけど。w
以前、撮った半分くらい目つぶりのことがあってへこんだけど、それってE-TTLのせいもあったのかな?
うん、そういうことにしておこう。(^_^;)
ありがとうございます。
先の鍵コメさんからも同じような指摘を頂きました。
つまりGシリーズに関しては、「仕様」として守り通されてるってことですね。w
G12にして初Gユーザになった私は、初めて知りました。
なんか声高に騒いでみましたけど、今後もこの仕様は変わらない予感がします・・・・(^_^;)
機構上の仕組みが違うからなんですかね〜、MでE-TTLが効かないのは。
でも効けばもっと便利なんですけどね〜〜〜〜。
先日サブ機としてG12を購入しました。
私はお客様先に出向いて、記録用に商品撮影をする事があり、その際、EOS(Mモード)+ST-E2を三脚にセットし、EXストロボを複数使用し(ストロボ側マニュアル)撮影を行っています。
G12購入にあたっての構想としては固定アングルについては三脚EOSで、変則アングルについてはG12(Mモード、しかるべき値に設定)にサッとST-E2を付け替え、撮影できるかなと考えておりました。
しかし、ストロボ側がマニュアルモードだと発光しない!
原因を探してこちらのブログを拝見させていただきました。
できて当たり前と思っていたので調べる事すらしませんでした(^^;)
EOSからG12に変えるたびにストロボをE-TTLに変えにいくのでは非効率ですし。
バリアングル液晶も便利に使えそうだったので、期待したのですが…
長文失礼致しました。
(^_^;)
ちょっと、一部誤解しているところがあるような気がしてきました。
あとで検証し直します。w
EOSとG12、それぞれでリモートストロボをマニュアル制御する方法に気がつきました。
ただそれをするには、同調させるにはEX IIストロボ、EOSは7D以降(たぶん)の機種か、5D2または5D3にはEX IIストロボを直付けして使う必要があります。
EX IIストロボ、あるいは7D以降のカメラストロボは、ニコンで言うところの「コマンダー」として動作できるのをご存じでしょうか?
7Dなどのストロボ搭載機種、あるいはEX IIストロボを直付けすると、カメラメニューの「ストロボ制御」から、リモートストロボのマニュアル発光制御が出来ます。
この場合リモート側はE-TTLにしておきます。
このカメラ側からのマニュアル制御が、G12+ST-E2でも出来ます。
というより、G12でストロボマニュアル制御するにはこの方法しかないようですが・・・(^_^;)
ただ、G12からは、リモートストロボ1台ごとのマニュアル発光量制御は出来ないようです。
複数台の同調は出来るので、A,Bグループに分けて、ST-E2側から「比率」では分けられるかも知れませんが・・・。
私もリモートストロボの同調というと、まずST-E2が頭に浮かんでしまい今やっと気がつきましたが、EX II以降はストロボをコマンダーにして、カメラメニューでマニュアル発光制御出来るので、その組み合わせで行ってみてはいかがでしょうか?
ただし、G-12の動作に合わせなければいけないので、リモートストロボ側は複数台あっても同じ発光量で使わないといけないと思いますが。
ご返事を頂きましてありがとうございます。
なるほどEOS側の使い方ををG12に近づけるわけですね。
EOSにST-E2を着けた際にはストロボ発光制御メニューは出ないのでしょうか?
実は当方のEOSは、ストロボ発光制御メニューのない時代のものでして(^^;)買い替えるのはもう少し先になりそうです。
ストロボがマニュアルモードの時に発光させる事くらい簡単に出来そうなんですけどね。操作の混乱を防ぐコンパクトデジカメユーザーへの配慮でしょうか。
とは言うものの、G12は写りがいいので気に入っています。(^^)
ありがとうございました。
最新のG16でもカメラMモードでのE-TTL自動調光は出来ないようですね。
「仕様」を見ると、Mモード時シャッタースピードが1/250~1/4000に制限されるようで、そのためでしょうか? FP発光にしてもだめですかね?
自分は、カメラメニューからの外部ストロボ制御も、スレーブ側E-TTLモードでのマスター側からのマニュアル調光もここ2~3年になってからやっとなので、記事の意味さえ当時は読み取れませんでした(悲)。
光通信ワイヤレスの場合、G12に580EX等はバランスが悪いかと思いますが、90EXなら合うのでは? (&90EXでの多灯マニュアル個別制御に期待)
過去記事発掘有り難うございます。
書いた本人もこんな記事があったことさえ、忘却の彼方・・・(^_^;)
読み返す気も起きず、さて、何のことだったか・・・
G12も最近では引退状態に等しく、何を怒っていたのかさえ、思い出せない・・・
もう一度、読み直してみます。w