高輝度側・階調優先とオートライティングオプティマイザー
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高輝度側・階調優先は、「ダイナミックレンジを高輝度側に拡大する」とサイトには書かれてますが、実際に行われているのは、高輝度側以外の信号の増幅(持ち上げ)だと思います。
つまりISO200で撮ることによって、ISO100に比べて受光する光量を1絞り少なくし、ハイライトの描写を確保します。
つまり1段アンダーで撮るのと同じです。
そして高輝度以外のレンジを1段増幅する。
これが「高輝度側・階調優先」だと思います。
「高輝度側・階調優先」にすると、なんかRAWデータのシャドウの描写が悪くなると感じたことがあります。
JPEGだったら輝度別にノイズリダクションが最適化されるのでしょうが、
(その後テストした結果では、RAWで撮影した場合でも約1段分高輝度側の描写が確保されることが分かりました。こちらご参照。EOS Digital の高輝度側・階調優先とLightroom)
アンダーで撮って増幅するわけですから、同じく暗部補正として作用することもある、オートライティングオプティマイザーとは併用できないわけですね。
ただ、高輝度側・階調優先はA/D変換前に行われるのに対し、ALOはA/D変換後に行われているのだと思います。
なのでDPPでは高輝度側・階調優先のオンオフがないのに対し、メタデータ(?と言っていいのか分かりませんが)が付加されるALOのほうは、後処理でパラメータの変更が可能なわけです。
私の所有機では、7DからクイックメニューにもALOセットのアイコンが出るようになったと思うのですが、5D3では上部パネルにもアイコン表示が出るようになりました。
それに対し高輝度側・階調優先は、セットするとD+という表示は出ますがクイックメニューの項目にはなく、「する・しない」はメニューから行かなくてはなりません。
なので私はマイメニューに登録していますが、キヤノンとしてはALOをセットすることをより重視してるのかな?と思いました。
(ま、高輝度側・階調優先とALOは意味が違いますが・・・・)
でも〜、DIGICまかせのALO、シーンによって「弱め」がいいのか、「標準」がいいのか、「強め」がいいのか、はたまたオフの方が良いのか判断できるようになるには、相当反復テストを繰り返して体得しないと、使いこなせないと思います。
ALOを設計した人を連れてきて、「このシーンではどの設定が最適か?」って聞いたら、一発で答えられるのかな?(^_^;)
ALOを適切に使いこなせるようになったら、ALOエバンジェリストになれるかも・・・・。w
それにはJPEGで鍛錬しないとダメですね。
いつも失敗カバーをRAW現像で切り抜けてるワタシには無理かも・・・・。(^_^;)
そもそもLightroomをメイン現像アプリにしてる段階で、ALOとは無縁になってるし・・・・。(^_^;)