私のキヤノンストロボ580EX IIは、1mの実測では
f22.8/ISO100/1m/zoom@35mm です。
(測定露出計はポラリス。光球使用。露出計メーカーによっては、測定値が違うことがあります。f22.8という表記は本当は正しくないのですが、f22+8/10という意味です。)
なので、これをガイドナンバー表示で表すと、
GN29くらいになります。
(29というのは、
EOSでの絞りのステップ表示で、f32よりも1/3開けた状態がf29という表示なので、その数値を採用しました。GN30とほぼ同様です。)
ストロボをマニュアル発光で使う場合、ストロボのガイドナンバー(通常、使用感度における1mでの絞り値)が分かっていれば、あとは換算して距離や感度による適正値を算出することが出来ます。
ガイドナンバーは、取説に記載されていると思います。
580EX IIでは、説明書の54ページに記載があります。
これによると、照射角35mmのフル発光は、GN32と記載されていますが、大抵はメーカー公称値を距離で割って絞り値を得るとアンダーになりますので、実際的なガイドナンバーは、公称値よりもやや少ないと思います。
そこで私の機体に対しては、
GN29@35mmと判定しました。
フィルムの時代は、撮影距離に対して適正な使用絞りをガイドナンバーから換算していました。
例えばISO400で、距離5mだったらf11とか。
(ISO400だと、ガイドナンバーはISO100の倍になるので、ISO100でGN29だとすると、ISO400ではGN58になるので、GN58 ÷ 5m ≒ f11 ということになります。)
しかしデジタルカメラでは、ISOが1/3ステップで変えられるので、逆に絞り固定で、距離に合わせてISO感度を変更することも出来ます。
GN29/ISO100のストロボを使って、5mの被写体距離で、f8に絞りたいとき、5m x f8 =
GN40 のストロボが必要になります。
ISO100でGN29のストロボは、
GN32/ISO125
GN36/ISO160
GN40/ISO200
ということになりますので、感度を
ISO200に上げれば、f8で適正露出が得られることになります。
てな話は、ごくごくプリミチブなことなんですけど・・・・(^_^;)
どうもフィルム時代の感度固定で絞りで調整という発想から抜けられなくて、それで適正絞りが得られない(光量が足りない)から、
2灯増灯セットなどを考えたのですが、何のことはない、感度上げれば1灯でも十分そう・・・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)
言い訳しますと、感度を上げるとノイズが増えるので、あまり感度は上げたくなかったということがあります。
でも、5D3になって、5D2に比べて2段感度を上げてもノイズの状態は同じくらいなので、集合写真でもISO1600で撮ることが可能だと思いました。
今年撮った入学式の記念写真では、被写体距離が約12mだったので、f8で撮るなら感度はISO1000かISO1250くらいになる計算になります。
プリントを大きく伸ばさないなら、5D2でもISO800〜1600は問題ないでしょう。
ということで、来年は5D3で増灯なし・・・・(^_^;)
浮遊ダスト対策で、ストロボ位置は高くするとは思いますが。
さて、これまでは「感度を上げると定常光かぶりが来るので、感度は上げずにストロボの光量を増やした方が良い」と力説しておりましたが、体育館で撮った記念写真のシャッタースピードを見たら、1/50・・・・・
ヲイヲイ、定常光の影響を減らしたいのだったら、もっとシャッタースピードを速くすべきなんじゃないかい・・・・?(^_^;)
まったくお恥ずかしい話です。
舞台の奥の方が暗くならないようにと、定常光も少し拾うようなシャッタースピードにしておりました。
しかし「定常光を拾う」ということは、色温度が違った定常光だったら「かぶりを拾う」というのと同じことで、力説してたこととやってることが矛盾しておりました。
この歳にして今頃そんなことに気がつくのは、やばすぎ・・・・(^_^;)
今年は感度400で撮ってましたので、それを1600にして、定常光の割合が同じになるシャッタースピードは1/200。
5D3の同調最高速です。
なので定常光の割合は同じ状態で、1灯で絞りで撮れることになります。
なんだ〜〜、ストロボ増やさなくても十分いけるんじゃないか〜〜〜。www
でも、これは室内などでストロボ光の割合を定常光より大きくできる場合。
外での日中シンクロでは、ここまで感度を上げられません。
太陽光下の外で感度1600にしたとき、f8に対するシャッタースピードは、1/2000〜1/4000くらいになります。
純正ストロボならFP発光で同調可能ですが、FP発光ではノーマル発光よりずっと光量が落ちてしまうので、5mの撮影距離でf8に見合う光量は得られないと思っていました。
なので同調最高速までで使うことが望ましいので、f8で1/200に対する感度は、ISO100〜200くらい(晴れの状態、日差しの向きなどによる)ということになります。
上に書きましたが、ISO200まで上げられるなら、私の580EXIIは
GN40(@zoom35mm)になるので、f8だったら5mで適正になります。
それ以上距離が離れる場合、8mでf5.6、10mでf4.5になります。
集合写真などでは、絞りはf8以上に絞るのが望ましいので、撮影距離が5m以上になる場合は、やはりストロボ光量が不足することになり、大光量ストロボを使うか、増灯する必要が出てきます。
でも、40人くらいで前後3列の子供の集合だったら、5〜6mくらいの距離で撮れるのではないかと思うので、1灯でもほぼ大丈夫ではないかと思います。(ピーカンの逆光ではちょっと不足するかな?)
てか、もう、みなさん、遠足などではそれで十分ストロボが効いた集合写真撮ってますよね?(^_^;)
さて、文字だけでぐじゃぐじゃ書いてきましたが、カメラで感度と絞りを設定すれば、マニュアル発光時に適正露出になる距離は、ストロボの液晶パネルから読み取ることが出来ます。
1/200 , f8 にセットし、ISO感度を変更して距離表示の変化を見てみました。
この表示は、1/3ステップでは表示が動かず、1段ごとの変化にしか追従しません。
なので「目安(と取説にも書いてあった)」として、実際には撮ってみて判断した方が良いでしょう。
おそらくはここの表示より、少し到達距離が短いと思います。
私の計算では、ISO100でf8にセットしたときに適正露出が得られる距離は、3.6mです。
さて、先ほど屋外でISO1600を使うと、ノーマル発光のストロボ同調速度よりシャッタースピードを上げなくてはならず、そのためFP発光させると、高速になるほどストロボ光量が少なくなると書きました。
液晶パネルでは、FP発光させた場合のストロボ光到達距離も表示されます。
ISO1600 , f8 でFP発光させるとして、シャッター速度を変化させてみました。
シャッター速度を上げるにつれ、到達距離が短くなっていくのが分かります。
ここでふと気がつくのは、1/500で切ったときの1/1FP発光の到達距離が6m・・・・
ISO200,1/200,f8でノーマル発光したときも、6m・・・・
あれ?
FP発光じゃ光量ががくっと落ちて、至近距離でしか使えないと思っていたのですが・・・・(^_^;)(^_^;)
確かに1/200の時は到達距離が18mと出ていたのに対し、1/3ステップ高速になった1/250では、9mとがくっと落ちてはいます。
でもさすがに1600まで上げているので、到達距離もそこそこ遠いです。
最初に書いた通り、メーカー公称値からの換算は、やや光量不足ですので、6mまで実際に届くかはちょっと疑問ですが、5mくらいでちょうど良いのかも・・・・。
ということは、遠足の集合写真だったら、
ISO1600 , 1/500 , f8 , FP発光フルで撮れるのかも・・・・。
(
追記:
滝汗的大嘘。(^_^;)(^_^;) 定常光の明るさが同じではありませんでした。ISO1600のほうがISO200に比べて3段上がっていますが、シャッターが1/200と1/500では1+1/3段しか上がっておらず、差し引き1+2/3段定常光の方が明るくなってしまう、つまりオーバーですね。w 自分で「感度1600にしたとき、f8に対するシャッタースピードは、1/2000〜1/4000くらい」って上の方で書いているのに、もう、頭こんがらがってきて・・・・(^_^;))
う〜〜みゅ、テストせねば・・・・(~_~;)
と、ここまで来て、連動距離見ながらE-TTLでもいいんじゃね?という気がしてきました・・・
それについては、次号。w